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よーいちろーさんの日記

(全員に公開)

2017年
07月04日
19:55

危機感

先日ある会社からテクニック教材のDVDに出演しないかとメールがきました
なんでも、僕のブログを見て目に留まったそうです。

僕のことを知りもせずに連絡してくるいわゆる飛び込み営業は基本的に一蹴するのですが、僕のことを調べて連絡をくれる人には全く興味がない営業でも会おうと思う僕。今回も色々見てくれているので会ってみようと思いました。それに今、スクール等同業者の育成を始めているので研究も兼ねる意味でも興味があったので。

実際の数字や契約の詳細は明かせないのですが、
DVD作成や契約に際して施術者側の負担がなく、施術者に販売ノルマもないようです。
へぇ〜~、「本出してます」「こんな教材出してます」という自分ブランディングしたい人にとっては都合がいい条件だなと面白く聞いてました。
今のこの業界、施術者側がお金を払って「ゴットハンド」という仰々しい謳い文句をプラスして雑誌などに掲載してもらったり、すごい肩書の本を作ってもその部数のうち2〜3割を施術者側がお金を出して買い取るという、「施術者がお金出して有名になろう!」ビジネスが横行しているこの業界、全部がそうじゃないんだと

そんな契約条件を提示したあと、どうですか、作りませんかね?と言ったので
僕「じゃあ僕のどんな内容のDVDを作りたいのですか?」と聞く。
営業の人「・・・(言葉詰まりながら)僕は施術者ではないので専門的なことは詳しくわかりません。でも先生のような本物の方にぜひDVDを出して、本物の技術を伝えたいのです」(キリッ)「契約後一ヶ月で内容を詰めてDVDを制作していきます」(キリリッ)
僕「・・・なんだ、その抽象的なコメントは。君、本当に営業か?」(心の声)。「契約する前にどんな内容のものを作りたいのか細かい内容は後日としても、ある程度のラフでプレゼンするのが常識じゃない?」(訝しい目)
営業の人「・・・・・・」
僕「責めているわけじゃないんです。こういうのってお互いが同じ方向の意識じゃないといいものにならないと思うんです。それに僕が今行っている施術法や考え方は2〜3時間の映像を見ただけでは身につかないと思っているんです。だから実際に僕の方で行っているスクールも一クラス4人で96コマという一般的には非効率な内容でやっているんです。でもそうじゃないと本当に生き残っていける立派な施術者になれないので。それに内容がDVD向きじゃないために売れなかったら御社にも申し訳ないですし。そう思っているので尚更あなたの考えを聞かないとDVDなんて作れないんです。」
営業の人「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

という流れになったので、後は言わずもがなな展開になりました。
DVDを出していると自慢できる先生に好条件でなれるよという事で、この営業の人は簡単に話に乗ってくるだろうと思っていたのだと思います。そして逆にDVDを見る人達の将来を真剣に考えもせず、「有名になれる」「ビジネスの幅が広がる」と思っている施術者が多い事実があるのだと思います。

みんなちゃんとやろうよ
僕はこのやり取りをして改めてこう思いました。

僕は今、この業界の質の低さや軽率な効率化に危機感を抱き、施術者がかわいそうだなと思っています。
この業界には今、多くの資本が入ってきたお陰で沢山の人がこの仕事に携われるチャンスのある世の中になりました。しかしそれは質の希薄化を産みます。つまり技術の基礎も、施術者としての教養も、心意気も成熟していない状態で一本立ちしてしまった人達が増えます。そして利用者の多くは希薄化した質が常識と捉えるため、それに対する支払い対価(料金)も低いものとなります。そうなると希望のない収入と過酷な労働条件を受け入れなければなりません。鍛錬して素晴らしい仕事を行っている施術者までその波に飲まれてしまいます。つまり

・しっかりした基礎や考え方を習得する機会がない施術者
・素晴らしい結果を出せる本当の技術を持った施術者
・もっと体が良くなることを知らずに通っている利用者

みんな恩恵を受けないのです。そして恩恵を受けるのは

・一部の資本家
・しっかりした基礎力や考え方が不足している施術者に向けて集客などの表面的なテクニックを提供しているマーケティング会社
だけなのです。今の業界の流れでは恩恵を受けるのは現場で動き回っている人達ではないのです。

こんな負のスパイラルに陥ってしまっている施術者を僕は救いたいと本気で思っています。僕は運良く素晴らしい師匠達に出会えました。師匠達のお陰で先程の負のスパイラルではない所に立てています。僕も今度はそんな人達をたくさん育てたいのです。確実な技術、人の体を深く読み解ける知識と思考力。これらが備わっていない集客のテクニックは小手先の手法でいつかはボロが出てしまいます。そして将来に希望のない労働環境、収入に辟易してしまうのです。逆にしっかりとした技術と思考力があればこんな負のスパイラルから抜け出せるのです。そんなに難しことではありません。