以前患者さん(中学生の女子)に「先生の仕事って儲かるの?」と聞かれて、
「いやいや周りを見ても同じ様な店ばかりでしょ?だからぜんぜん儲からないのよ」と答えると
「ふ~ん、でも楽しそうに仕事しているようにみえる」と言われる。わたくし自身正直言って楽しいとか辛いと
言った感情は仕事中起こらない、ベストを尽くすにはどうすれば良いかしか考えていない。(ちょっとかっちょエエ)
そんな彼女といろいろ話をしていると、その子は祖父母が起こした会社経営者の孫で、その会社も大きくない
ためか新陳代謝がうまくいかないのか、過疎が進み職人たちはすでにベテランであるのと同時に中学生から
みればジーサンばかりの環境であって、しかも経営自体もあまりよろしくないようで悲壮感漂う環境に
いるんだそうだ。
そんな中学生の女の子なりの価値観と目線で今後自分の進路も踏まえていろいろ考えいるんだなと
思ったのですが、今ハマっているのがバレエでそれこそ来院動機はそのバレエによる足の痛みだったのですが、
彼女自身、将来身体で表現してお金になるような仕事をしたいと考えているようだ、しかしながら楽しく仕事を
していれば収入も安定しているのか?と言えばそうじゃない、これは大人になれば誰でもわかる事なので
あえて言わなかったが、しかもそう言った職業は門が激狭なため有名人になれる人間はホンの一つまみ以下
なんだけど、そんな事も彼女には言えないため、
「まだ中学生なんだから、いろいろ見て聴いて触れて感じて考える事が大事だよ」
と言ってとりあえずその日の治療は終わりました。
話は戻って、先日スーパーの買い物にてレジ打ちしている若いニーちゃんがとても楽しそうに仕事をしているの
を見かける。ニコニコしながら「ありがとうございました!」と若者らしさが出ていてとても好感が沸いた一コマ
だったのですが、おそらくあのニーちゃんも「楽しいなぁ、嬉しいなぁ、アハハハ~」と思いながら仕事しているの
ではなく夢中になって対応していたんだと思う。見た目と心境は必ずしも一致しないものだとつくづく感じる
ものです。
一方、いわゆるリラクやほぐし等の徒手療法をしている人がこの仕事をする動機は一体何なのか?
何か人の役に立ちたいから?
身内に病気の人がいてナントカしてあげたかったから?
人に喜ばれる仕事をしたいから?
自分自身施術を受けて良くなって感銘を受けた?
この仕事の魅力に惹かれて、好きになったから?
と、まあ動機は人それぞれなんでしょうけど、この仕事は物を売らない仕事であるがゆえに客観的に観て
「楽しそうにやってる人」と「そう見えない人」にハッキリとした差が生じるのですが、
一体それはなんの差なんでしょうか?
ネズミーランドで踊っているキャストの人達はなんであんなに楽しそうにみえるのか?やりたい事やってるから?
笑顔がステキだから?じゃあやりたい事を仕事にしていたら客観的に観て楽しそうに見えるのでしょうか?
楽しそう仕事をしている人ように見える人に施術をしてもらうだけでも、
印象は元より、仕上がりや結果が違うのか?
「魅力的」と言うのはどこから発せられるものなんでしょうか?外見?中身?
それこそ自分自身本当に夢中になって仕事をしているのか?
上手な手技を提供できれば、魅力的な人物にみえるのか?
好きと言う理由だけで、一生懸命やっていれば「楽しそう」に見えるのか?
じゃあ一生懸命やれば不安や悩みが消えて魅力的な仕事として見られるのか?
他人にどう見られても自分がリア充と思っていれば良しとするのか?
全く楽しそうに見えない駅近の整体ほぐし店のスタッフ(ガラス張りで中丸見え)の
働きっぷりを見てふとそんな事思ってしまいました。
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